「”一病息災”という言葉を知っているだろうか?」
恥ずかしながら僕は知らなかった。
「持病がひとつくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きするという意味の言葉だ。シャドウにも、これが当てはまる」
「どういうことですか?」僕は首をかしげた。
「まずはシャドウは敵ではないと知るんだ。不完全な部分がない人間はいない。だれもが大なり小なりシャドウを持っている。ポイントは、それを受け入れているか、だ。
シャドウを受け入れられてない人は、人生を次の2つのモードで生きるだろう。すなわち、いつも激しく自己防衛でムキになる”闘争モード”、もしくは、いつも傷ついて引きこもっている”逃走モード”だ。残念ながらこういう人には、幸せが訪れることがない」
ゲゲ…、まさに自分だ。幸せは遠そう…。
「反対にシャドウを受け入れて、”私にはそういうダメな部分があります。それを認めます。事実です。目を背けずに受け入れます。神様、ごめんなさい。許してください。未熟である自分を大目にみてください。光をください。そうした上で、前向きに謙虚にがんばります”と、いい意味で開き直っている人は、もう傷つかない。そして、世界や人を疑心暗鬼でみなくなる」